職長教育の内容はどのようなものか
職長教育と言っても、一体どういうことか全く想像もつかないという人が相当に多いのかもしれません。
というか、そもそも職長とは何なのか、何かの役職名であることは間違いなさそうだが、あまり聞いたこともないし自分の会社にはそんな役職を持つ人はいなさそうだと感じる人もいるはずです。
これは別にさほど不思議なことではありません。
というのも、職長は役職の一つであることは間違いないものの、オフィスワークを主体とする会社、サービス業などではこのような役職を設けていないことがむしろ普通だからです。
これは、現業系というか、作業着を着て行う肉体労働系の仕事に当てはまるものなので、自分の仕事や自分の会社がそういう仕事とは無縁であれば知らなくても不思議はありません。
そして、職長とは、そのような肉体労働を行う作業員を現場で指揮したり監督したりする役職を指します。
いわば、現場監督です。
このような役割を持つ人にどのような教育やスキルが必要だろうかと考えてみれば、多少は想像できるかもしれません。
当たり前のことですが、作業員は勝手に指揮されたり監督されたりしてくれるわけではありません。
こちらから能動的に指揮したり監督したりしなければならず、それには一定のスキルが必要です。
また、職長教育で重視されることの中には、職場での危険防止があります。
現場の作業を少しでも思い浮かべてもらえば分かるでしょうが、多くの危険が潜んでいるものですから、それを防止する必要もあるわけです。